鉱物種 | コランダム(鋼玉) |
化学組成 | Al2O3 |
屈折率 | 1.762-1.770 |
モース硬度 | 9 |
結晶系 | 六方晶系/三方晶系 |
晶癖 | 錐状、樽のような柱状 |
比重 | 4.00 |
光沢 | ガラス |
劈開 | なし |
現象 | アステリズム、カラーチェンジ |
主な産地 | ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、インド、オーストラリア |

「サファイア」って青い宝石のことですよね?誕生石で聞いたことがあります。



そうだね、青いサファイアは有名だね。9月の誕生石でもあるよ。でも、サファイアは青だけではないんだよ。



え?そうなんですか? 赤とか緑のサファイアもあるんですか?



実は、赤いコランダムという鉱物はルビーと呼ばれていて、それ以外の色を持つコランダムは全てサファイアと呼ばれるんだ。だから、白、オレンジ、ピンク、緑、紫など、様々な色のサファイアが存在するんだよ。青以外の色はファンシーサファイアとも呼ばれるよ。



へえー!じゃあ、ピンク色のコランダムはピンクサファイアっていうんですね!不思議~!



その通り!色の違いは、含まれる微量な元素の違いによるものなんだ。サファイアは硬度が高くて丈夫だから、宝石としてだけでなく工業用にも使われているんだよ。
サファイアはコランダムという鉱物の一種で、白、オレンジ、緑、ピンク、青、紫など様々な色があります。宝石の中でも特に貴重な四つの石、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドと並んでサファイアもその一つに数えられます。サファイアはルビーと同じコランダムという石からできていますが、色の違いで区別されます。赤いコランダムはルビーと呼ばれ、それ以外の色のコランダムはサファイアと呼ばれます。青いサファイアは特に人気があり、9月の誕生石です。サファイアは青以外にも白、オレンジ、ピンク、緑など様々な色があります。つまり、ピンクや紫など、一見ルビーのように見える石でも、実際には「ピンクサファイア」「パープルサファイア」と鑑定されることが多いのです。
サファイアの硬さはモース硬度で9であり、ダイヤモンドとモアッサナイトに次いで三番目に硬い石です。サファイアは硬くて丈夫なので、質の低い天然石や人工石は工業用に広く使われています。ルビーと同じく硬くて割れにくいことから、持ち主にカリスマ性や勝負強さを与え、会社や家庭の土台を固めるとも言われています。また、落ち着いた青色が直感力や集中力を高めるのに対し、ルビーの力強い赤色は積極性や行動力を高めると言われています。どちらの石にも素晴らしい意味が込められていますが、知的な堅実さを求めるならサファイア、情熱的な行動派を目指すならルビーを選ぶと良いでしょう。
青の輝き、サファイアの秘密
サファイアとは


サファイアは、コランダムと呼ばれる鉱物の中で、赤色以外の色の石を指します。赤色のコランダムはルビーと呼ばれ、サファイアとは区別されます。サファイアはルビー、エメラルド、ダイヤモンドと並んで四大宝石の一つに数えられ、世界中で古くから愛されてきました。
サファイアといえば、青色の宝石を思い浮かべる方が多いでしょう。深い青色のサファイアは特に人気が高く、澄み切った夜空を思わせるその美しい輝きは、多くの人々を魅了します。実は、サファイアは青色以外にも、白、オレンジ、ピンク、紫、緑など、様々な色合いを持っています。色の違いは、含まれる微量な元素によって生じます。例えば、鉄とチタンが含まれると青色に、クロムが含まれるとピンク色にと、実に多彩な表情を見せてくれます。
サファイアの色の豊富さは、他の宝石にはない大きな魅力です。そのため、様々な場面や好みに合わせて選ぶことができます。深く濃い青色は、落ち着いた印象を与え、大切な場面にふさわしい風格を演出します。一方、明るいオレンジやピンクは、華やかで可愛らしい雰囲気を演出し、普段使いにもぴったりです。
サファイアは9月の誕生石としても知られています。9月生まれの方への贈り物としてはもちろん、石言葉である「誠実」「慈愛」「知性」にちなんで、大切な人への贈り物や、自分自身へのご褒美としても選ばれています。その美しい輝きと色の多様性は、きっと身につける人の心を豊かにしてくれるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
鉱物名 | コランダム(赤色以外) |
別名 | – |
分類 | 四大宝石 |
色 | 青、白、オレンジ、ピンク、紫、緑など |
色の要因 | 含有される微量元素(例:鉄とチタン→青、クロム→ピンク) |
誕生石 | 9月 |
石言葉 | 誠実、慈愛、知性 |
サファイアの魅力


サファイアというと、深い青色の宝石を思い浮かべる方が多いでしょう。その澄んだ輝きは、古くから人々を魅了し、様々な装飾品に用いられてきました。夜空を思わせる深い青色は、落ち着いた静けさと、どこか神秘的な雰囲気を漂わせています。サファイアは、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、アレキサンドライトと並んで五大宝石の一つに数えられます。その希少性と美しさから、宝石の中でも特に高い価値を認められています。
サファイアは、鉱物学的にはコランダムという鉱物の一種です。コランダムの中でも、赤いものをルビー、それ以外の色を持つものをサファイアと呼びます。つまり、サファイアには青色以外にも、ピンク、黄色、オレンジ、緑色など、様々な色の種類が存在します。これらの色の違いは、含まれる微量な元素の違いによって生じます。例えば、青色のサファイアは、微量のチタンと鉄を含むことで、あの特徴的な青色になります。また、ピンク色のサファイアは、微量のクロムを含むことで、美しいピンク色に発色します。このように、同じサファイアでも、含まれる元素によって様々な色合いを見せてくれることも、その魅力の一つと言えるでしょう。
サファイアは、その硬度も魅力の一つです。モース硬度は9と、ダイヤモンドの10に次ぐ硬さを誇ります。傷つきにくく、耐久性に優れているため、日常使いのアクセサリーにも最適です。さらに、サファイアは、誠実さや貞節、知性や高貴さを象徴する石としても知られています。古代ギリシャでは、神託を授かる際に身につける石として大切にされてきました。また、9月の誕生石としても有名で、贈り物としても人気があります。サファイアの落ち着いた輝きは、年齢を問わず、様々な場面で身につけることができます。その深く美しい輝きは、きっとあなたを魅了することでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | サファイア |
色 | 青色が一般的だが、ピンク、黄色、オレンジ、緑色など様々。色の違いは含まれる微量元素による。 |
鉱物分類 | コランダム(赤色はルビー、それ以外はサファイア) |
モース硬度 | 9(ダイヤモンドの10に次ぐ硬さ) |
特徴 | 五大宝石の一つ。希少性と美しさから高い価値を持つ。傷つきにくく耐久性が高い。 |
象徴 | 誠実さ、貞節、知性、高貴さ |
歴史/文化 | 古代ギリシャで神託を授かる際に使用。9月の誕生石。 |
色の多様性


宝石の中でも特に色彩豊かな石として知られるサファイアは、実に様々な色合いを私たちに見せてくれます。夜空を思わせる深い青色は、古くから人々を魅了し、高貴な石として扱われてきました。その色合いは単なる青ではなく、濃紺から明るい空色まで、実に多彩な表情を見せます。まるで吸い込まれるような深い青色のサファイアは、静かで落ち着いた印象を与え、身に着ける人に神秘的な雰囲気を添えてくれるでしょう。
一方、ピンク色のサファイアは、可愛らしさと上品さを兼ね備えた、女性に人気の高い石です。桜の花びらを思わせる淡いピンクから、情熱的な濃いピンクまで、様々な色合いが存在します。ピンク色のサファイアは、愛らしい雰囲気を演出してくれるだけでなく、華やかさを添えたい時にも最適です。愛らしいピンク色のサファイアは、贈り物としても大変喜ばれるでしょう。
太陽の光を閉じ込めたようなオレンジ色のサファイアは、見ているだけで温かい気持ちにさせてくれます。鮮やかなオレンジ色は、エネルギーに満ち溢れ、身に着ける人に元気を与えてくれるでしょう。心身が疲れている時や、気分を高めたい時に、オレンジ色のサファイアの持つ明るいエネルギーは、きっと力になってくれるはずです。
近年注目を集めているのが、緑色のサファイアです。深い森を思わせる落ち着いた緑色は、自然の豊かさを感じさせ、心身のリラックスをもたらしてくれるでしょう。緑色のサファイアは、静かに自分自身と向き合いたい時、穏やかな気持ちで過ごしたい時に、心強いお守りとなってくれるはずです。
このように、サファイアは色の多様性という大きな魅力を持っています。様々な色を持つサファイアは、それぞれの色の持つ個性と魅力で、私たちを魅了し続けているのです。きっとあなたにぴったりの色が見つかるはずです。
色 | イメージ | 印象 | 効果 |
---|---|---|---|
青 | 夜空、濃紺から明るい空色 | 高貴、神秘的、静か、落ち着いた | 落ち着いた雰囲気を添える |
ピンク | 桜の花びら、淡いピンクから濃いピンク | 可愛らしい、上品、愛らしい、華やか | 愛らしい雰囲気、華やかさを添える |
オレンジ | 太陽の光 | 温かい、エネルギーに満ち溢れた | 元気を与える、気分を高める |
緑 | 深い森 | 落ち着いた、自然の豊かさ、リラックス | 心身のリラックスをもたらす |
ルビーとの関係


ルビーとサファイアは、どちらもコランダムという鉱物の一種です。この鉱物は、地球上でダイヤモンドの次に硬いことで知られています。まさに宝石の王族にふさわしい硬さと言えるでしょう。このコランダムが、赤い色をしている場合はルビーと呼ばれます。赤以外の色のコランダムは、サファイアと呼ばれます。サファイアというと青い宝石を思い浮かべる方が多いでしょう。確かに、一般的にサファイアは青色の宝石として有名です。しかし、サファイアには、青以外にも、ピンク、紫、黄、緑など、様々な色があります。そのため、ピンク色や紫色のコランダムを見て、ルビーと間違えてしまう方もいるかもしれません。しかし、赤以外の色を持つコランダムは全てサファイアに分類されます。つまり、ピンクや紫色のコランダムも、実際にはサファイアなのです。これは少し紛らわしいと感じる方もいるかもしれません。しかし、色の違いだけでルビーとサファイアを区別しているということを覚えておくと良いでしょう。ルビーとサファイアは、同じコランダムという鉱物から生まれますが、色の違いによって異なる名前が付けられ、それぞれ違った魅力を放っています。赤い輝きを放つルビーは、「情熱」や「愛情」を象徴する宝石として、多くの人々を魅了してきました。一方、様々な色を持つサファイアは、それぞれの色が持つ意味や象徴性から、多様な魅力を持っています。例えば、青いサファイアは「誠実」や「知性」を、黄色いサファイアは「繁栄」や「豊かさ」を象徴すると言われています。このように、ルビーとサファイアは、同じ鉱物でありながら、色の違いによって、異なる名前と象徴性を持つ、実に不思議な宝石と言えるでしょう。






硬度と耐久性


宝石の中でも特に丈夫な石として知られるサファイアは、硬さを示す尺度であるモース硬度において、9という高い数値を誇ります。これは、鉱物の中で最も硬いダイヤモンドの10に次ぐ硬さで、宝石の中ではダイヤモンドとモアッサナイトに次ぐ硬度です。傷つきにくく、長持ちすることから、日常生活で身につけていても、傷や欠けが生じる心配はほとんどありません。
サファイアの硬度の高さは、耐久性にも優れていることを示しています。硬い物質は、外部からの衝撃や圧力に耐える力が強いため、割れたり欠けたりしにくい性質を持っています。そのため、サファイアは、何世代にもわたって受け継がれる宝石として最適です。長い年月を経ても、その美しい輝きを失うことなく、子や孫へと受け継いでいくことができます。大切に扱えば、何十年、何百年と輝き続けるでしょう。
また、サファイアは、熱にも強い性質を持っています。急激な温度変化にも耐えることができるため、日常の温度変化で劣化することはありません。さらに、薬品にも強いので、家庭で使われる洗剤などが付着しても、変質したり変色したりする心配はほとんどありません。ただし、強い衝撃を与えると、割れたり欠ける可能性がありますので、落下や強い衝撃には注意が必要です。丁寧に扱い、適切に保管することで、サファイアの美しさを長く保つことができます。
項目 | 内容 |
---|---|
モース硬度 | 9 |
宝石中での硬度順位 | 3位 (ダイヤモンド、モアッサナイトに次ぐ) |
耐久性 | 非常に高い |
耐熱性 | 高い |
耐薬品性 | 高い |
注意点 | 強い衝撃に弱い |
様々な用途


青く澄んだ輝きを放つサファイアは、その美しさから宝石として古くから人々を魅了してきました。しかし、サファイアの魅力は美しさだけにとどまりません。高い硬度と耐久性という優れた特性も持ち合わせているため、実は宝飾品以外にも様々な分野で活躍しています。
まず挙げられるのが時計の風防です。時計の風防は、文字盤を保護する重要な役割を担っています。日常的に使用する時計は、どうしても傷がつきやすいものですが、サファイアはダイヤモンドに次ぐ硬度を誇るため、傷がつきにくく、長期間にわたって時計の美しさを保つことができます。そのため、高級腕時計の風防にはサファイアガラスが採用されていることが多いのです。
さらに、サファイアは高精度の機器の部品としても利用されています。硬度と耐摩耗性に優れていることから、摩擦や摩耗による劣化を防ぎ、精密な動作を維持するのに役立ちます。スマートフォンや医療機器など、高い信頼性が求められる機器には、サファイアのパーツが組み込まれている場合もあります。
また、天然のサファイアだけでなく、人工的に合成されたサファイアも様々な分野で活用されています。人工サファイアは、天然サファイアと同様の特性を持ちながら、大量生産が可能であるため、工業用材料として広く利用されています。窓材や光学レンズ、半導体基板など、その用途は多岐に及んでいます。
このように、宝飾品としてはもちろんのこと、様々な工業分野でも活躍するサファイア。その高い硬度と耐久性は、まさに万能な鉱物と言える所以でしょう。美しい輝きだけでなく、優れた機能性も兼ね備えたサファイアは、今後も様々な分野で私たちの生活を支えてくれることでしょう。
用途 | サファイアの特性 | 詳細 |
---|---|---|
宝飾品 | 美しさ、硬度、耐久性 | 古くから人々を魅了してきた宝石としての利用 |
時計の風防 | 硬度、耐久性 | ダイヤモンドに次ぐ硬度で傷つきにくく、高級腕時計に採用 |
高精度の機器の部品 | 硬度、耐摩耗性 | 摩擦や摩耗による劣化を防ぎ、精密な動作を維持。スマートフォンや医療機器などに利用 |
窓材、光学レンズ、半導体基板 | 硬度、耐久性 | 人工サファイアとして大量生産が可能で工業用材料として広く利用 |
歴史と伝承


紺碧の輝きをたたえるサファイアは、悠久の歴史の中で人々を魅了し、数々の物語を紡いできました。その深い青色は夜空を思わせ、古来より神秘的な力を持つと信じられてきました。
古代ギリシャ時代には、サファイアは神々への捧げ物として、あるいは神託を授かるための聖なる石として大切に扱われていました。人々はサファイアに神聖な力を感じ、崇敬の念を抱いていたのです。また、太陽神アポロンや酒神ディオニュソスといった神々に捧げられたという言い伝えも残されており、当時の人々にとってサファイアがいかに特別な存在であったかを物語っています。
中世ヨーロッパでは、サファイアは真実と誠実さの象徴として、王族や貴族の間で高く評価されていました。王冠や笏などの装飾品に用いられ、権威と高貴さを象徴する宝石として君臨しました。聖職者たちはサファイアを天国の石と呼び、指輪などに身につけて天との繋がりを深めようとしたとされています。深い青色は、澄み切った空や広大な海を連想させ、人々の心を清め、邪気を払う力があると信じられていました。
現代においても、サファイアは変わらぬ人気を誇り、多くの人々を魅了し続けています。その美しい輝きと高貴なイメージは、時代を超えて受け継がれてきたものです。特に婚約指輪として選ばれることが多く、永遠の愛を誓う証として、二人の絆を固く結びつける力を持つと信じられています。深い青色のサファイアは、夜空に輝く星のように、二人の未来を明るく照らし、末永い幸せを約束してくれるかのようです。
時代 | サファイアの役割・意味 | 具体例・言い伝え |
---|---|---|
古代ギリシャ時代 | 神々への捧げ物、神託を授かるための聖なる石、神秘的な力を持つ石 | 太陽神アポロンや酒神ディオニュソスへの捧げ物 |
中世ヨーロッパ | 真実と誠実さの象徴、権威と高貴さを象徴する宝石、天国の石 | 王冠や笏などの装飾品、聖職者の指輪 |
現代 | 永遠の愛を誓う証、二人の絆を固く結びつける力を持つ石 | 婚約指輪 |
石言葉と意味


澄んだ夜空を思わせる深い青色が美しいサファイア。古くから人々を魅了してきたこの石には、様々な言い伝えや象徴が込められています。「カリスマ性」「勝負運」「基盤を固める」といった言葉が、この石の力強さを物語っています。持ち主の内に秘めた潜在能力を引き出し、成功へと導く力を持つと信じられてきました。
サファイアは、冷静な判断力と深い洞察力をもたらす石ともいわれています。物事を多角的に捉え、本質を見抜く目を養う助けとなるでしょう。また、精神を落ち着かせ、集中力を高める効果も期待できます。深い青色は、まるで静かな湖面に映る月のように、心を穏やかに鎮め、雑念を払い、目の前の物事に集中できるよう導いてくれるでしょう。
情熱的な赤色が印象的なルビーが「積極性」や「行動力」を象徴する石であるのに対し、サファイアは「知性」や「堅実さ」を象徴する石として対比されます。燃え上がる炎のようなルビーは、持ち主の情熱に火をつけ、前進する力を与えてくれます。一方、静かに輝く水面のようなサファイアは、持ち主の心を落ち着かせ、冷静な判断力を養う助けとなるでしょう。
サファイアは、自分自身の内面を見つめ直し、知性と冷静さを求める人にとって、心強いお守りとなるでしょう。物事の本質を見極め、揺るぎない信念を持って未来を切り開きたいと願う時、サファイアの静かで力強い輝きは、あなたの背中をそっと押してくれるはずです。
石 | 色 | 象徴 | 効果 |
---|---|---|---|
サファイア | 深い青色 | 知性、堅実さ、カリスマ性、勝負運、基盤を固める | 潜在能力を引き出す、成功へと導く、冷静な判断力、深い洞察力、精神を落ち着かせる、集中力を高める |
ルビー | 情熱的な赤色 | 積極性、行動力 | 情熱に火をつける、前進する力を与える |
お手入れ方法


サファイアは硬度が高い石であり、摩耗や傷に強いという特徴があります。そのため、日頃のお手入れは比較的簡単です。サファイアの美しい輝きを保つためには、中性洗剤を水で薄めたぬるま湯を用意しましょう。このぬるま湯にサファイアを浸し、柔らかい布や筆を使って汚れを優しく落とします。ゴシゴシとこすったり、硬いブラシを使用すると、石の表面に微細な傷をつける可能性があるので注意が必要です。汚れを落とした後は、清潔な柔らかい布で水分を丁寧に拭き取ります。サファイアは急激な温度変化に弱いため、熱湯につけたり、急に冷水で冷やしたりすることは避けましょう。また、強い衝撃も与えないように気をつけましょう。高いところから落としたり、硬いものにぶつけたりすると、欠けたり割れたりする可能性があります。
サファイアを保管する際は、他の宝石とは分けて保管することが大切です。サファイアは硬度が高い宝石ですが、他の宝石とぶつかり合うことで、互いに傷つけあう可能性があります。宝石箱にしまう際は、個別に入れるか、柔らかい布や袋で包んで他の宝石と接触しないようにしましょう。また、直射日光の当たる場所や高温多湿の場所は避け、暗くて涼しい場所に保管するようにしましょう。適切なお手入れと保管方法を守れば、サファイアの美しい輝きを長く楽しむことができます。大切に扱い、その美しい青色を末永く堪能しましょう。
お手入れ | 保管 |
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選び方のポイント


深い青色の宝石、サファイアを選ぶ際には、いくつかの点に注意することで、より満足のいく石との出会いを得られます。まず第一に、色の濃淡や鮮やかさをじっくりと観察しましょう。サファイアは色の変化に富む宝石として知られており、明るい空色から深い藍色まで、様々な色合いが存在します。中には紫がかった青色や緑がかった青色など、微妙な色の変化を楽しむことができるものもあります。自分の肌の色や好みに合った色を選ぶことが、長く愛せるサファイアを見つける第一歩です。
次に、透明感を確認しましょう。透明感の高いサファイアは、光を美しく反射し、吸い込まれるような輝きを放ちます。内包物(インクルージョン)と呼ばれる、天然石特有の小さな内包物が少ないほど、透明度は高くなります。内包物は石の個性とも言えますが、透明感を求める場合は、内包物が少ないものを選びましょう。
そして、輝き方も重要な要素です。サファイアの輝きは、カットの良し悪しによって大きく左右されます。カットの種類によって、光を取り込む角度や反射の仕方が変わるため、同じ原石からカットされたサファイアでも、輝き方が全く異なる場合があります。ラウンドブリリアントカット、オーバルカット、クッションカットなど、様々なカットを見比べて、最も美しく輝いていると感じるものを選びましょう。
石の大きさも考慮すべき点です。サファイアの大きさは、カラット数で表されます。カラット数が大きいほど、石も大きくなりますが、大きさだけに囚われるのではなく、色や透明感とのバランスが大切です。大きな石であっても、色が濁っていたり、透明感が低かったりする場合は、美しさが損なわれてしまいます。予算と相談しながら、大きさ、色、透明感、輝きの全てが調和した、最適なサファイアを選びましょう。これらのポイントを踏まえ、じっくりと時間をかけて選べば、きっと心に響く、特別なサファイアと出会えるはずです。
項目 | 詳細 |
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色 | 明るい空色から深い藍色まで様々。紫や緑がかった青色も存在。自分の肌の色や好みに合った色を選ぶ。
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透明感 | 内包物(インクルージョン)が少ないほど透明度が高い。
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輝き | カットの良し悪しで大きく変わる。ラウンドブリリアントカット、オーバルカット、クッションカットなど様々なカットが存在。 |
大きさ | カラット数で表される。大きさだけでなく、色や透明感とのバランスが重要。
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カット |
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サファイアの4つの産地と品質の違い
サファイアは産地により品質が異なります。
◆カシミール
カシミールはインドとパキスタンの国境付近の地域です。ここで採掘されるサファイアはコーンフラワーブルーと称され、矢車菊の花の青色をした最高級の色合いであると言われています。市場価値は非常に高価です。


◆ミャンマー
ミャンマーの中のモゴック鉱区から採掘されるサファイアはロイヤルブルーといわれる深みのかかった青色で、カシミール産のものと並んで最高級品質であると言われています。
◆スリランカ
スリランカ産のサファイアは世界的に最も多く流通しており高評価を受けています。最高品はカワセミのブルーと呼ばれ、カシミール産のサファイアに劣らない品質をしています。また、スリランカ産のサファイアのうち、無職から淡色のサファイアの原石は「ギウダ」と呼ばれます。


◆オーストラリア
クイーンズランド州のアナキー地方で採掘されます。鉄分が多く含まれているため透明度が高くなく黒ずんでおり、インクブルーと呼ばれます。




◆そのほかの産地のサファイア






6通りのサファイアのカラー
そもそも「サファイア」とは宝石名であり、鉱物名は「コランダム」といいます。その中で、赤いコランダムは宝石名「ルビー」です。赤以外の宝石を「サファイア」と呼ばれています。つまりルビーとサファイアは同じ鉱物であり、取り込まれた不純物元素の性質により様々な色に変化します。サファイアの代表的な色は青色ですが、青色以外の色のサファイアも存在します。
◆ブルーサファイア
青の色味が濃くなればなるほど評価が高くなります。ただし、色が濃くても透明感がなければ高い評価は受けません。オーストラリア産やタイ産のサファイアのような透明感がなく黒ずんだサファイアは評価が下がります。
◆イエローサファイア
不純物と鉄分の濃度により、色味に幅が出ます。イエローサファイアよりもさらに黄金色に輝くゴールデンサファイアもあります。
◆ピンクサファイア
コランダムに含まれるクロムの濃度が高くなればルビーとなり、低ければピンクサファイアとなります。赤紫が濃厚な「ショッキングピンク」の色合いが人気です。
◆オレンジサファイア
ファッション性が評価され人気がありますが、大量に採掘されることが少ない為、希少価値が高いです。
◆ホワイトサファイア
無色透明のサファイアです。元々コランダムは無色透明であるため、もっとも純粋な色であるともいます。ただし需要は低く、ジュエリーの脇石として扱われます。
◆パパラチアサファイア
ピンクとオレンジの中間色で、サーモンのような色味をしています。徽章であり評価が高いのですが、拡散加熱処理された石もあるため注意が必要です。


サファイアと間違えやすい類似石4種
サファイアによく似た宝石はいくつかあります。決して「青い宝石=サファイア」というわけではありません。
◆タンザナイト
青のゾイサイトをタンザナイトと呼びます。


◆ブルートルマリン
トルマリンは最も多くのカラーバリエーションを持つ宝石であると言われています。


◆アイオライト
ジュエリー向けの石ではありません。


◆スピネル
サファイアと同じ鉱床から採掘されることも多く、ルビーやサファイアに間違えられやすいです。コバルトを含むと青くなります。


天然サファイアと合成サファイアを見極めるポイント3点
天然のサファイアもあれば合成のサファイアも存在します。どのようなところに着目すればいいのでしょうか。
◆内包物の有無
シルクインクルージョンや液体インクルージョンといった内包物が含まれているのは、天然石である証拠でもあります。
◆気泡の有無
気泡は天然石には存在しません。気泡が認められた場合は、その石は合成石である可能性が非常に高いといえます。
◆蛍光性の有無
紫外線ライトを当てても蛍光性が認められない場合、天然石である可能性が高いです。ただし、長波紫外線ライトを当てて蛍光性が認められるものの、天然の内包物が確認出来る場合は非常に品質のよりブルーサファイアである可能性があります。その他、蛍光性が認められるものの天然の内包物が認められない場合は合成石またはガラスである可能性があります。
サファイアに対する改善処理
サファイア又はルビーに関しては、色調を整える目的で加熱処理が行われることが一般的になっています。加熱することにより本来その石が持っている色の美しさを引き出すことの助けになり、また、スターサファイアと呼ばれる石についても人工的にアステアリズムを引き出すことができます。また、色を濃く見せるためにクラックに着色オイルを含侵させる含侵処理を行うこともあります。これらの改善効果には経年劣化の心配がない為、世界中で容認されている処理方法であると言えます。

