サファイア– category –
-
ベリリウム拡散加熱処理とは?
きらきらと輝く宝石。その美しい姿は、昔から多くの人々を魅了してきました。地球が生み出した不思議な力で、長い時間をかけて作られた宝石の一つ一つには、それぞれ違った歴史や物語が秘められています。しかし近年、科学技術が進歩するにつれて、宝石の加工技術も大きく変化しました。中でも特に注目されているのが「ベリリウム拡散加熱処理」と呼ばれる方法です。この処理方法は、宝石の色を変える画期的な技術ですが、それと同時に、本物かどうかを見分けることが難しくなっているという問題も抱えています。それでは、このベリリウム拡散加熱処理とは一体どのようなものなのでしょうか。 -
表面拡散処理サファイアの魅力と注意点
表面拡散処理された青玉は、スリランカで採れる色の薄い青玉に特別な処理を施すことで、鮮やかな青い色を作り出したものです。処理方法は、まず酸化アルミニウムの粉と酸化チタンの粉、そしてごく少量の鉄を混ぜ合わせた粉を用意します。この粉の中に、あらかじめ形を整えた青玉を埋め込みます。次に、高温の炉の中に埋め込んだ青玉を置き、じっくりと時間をかけて加熱していきます。炉の中の温度は1750度という非常に高い温度に達し、加熱時間は30時間から長い時では96時間も続きます。この高温で長時間加熱することで、鉄の成分が青玉の結晶構造の表面部分に入り込み、青玉の色が変化し美しい青色となるのです。 -
カンボジア・サファイアの輝き
カンボジア・サファイアは、その名の通りカンボジアで採掘される美しい宝石です。深く鮮やかな青色は、夜空にきらめく星を思わせる神秘的な輝きを放ち、世界中の宝石愛好家を魅了しています。しかし、その歴史を紐解くと、カンボジアだけでなく、隣国タイと深い関わりを持っていることがわかります。カンボジア・サファイアの主な産地であるパイリン地区は、プレアビヒア州に位置し、かつてはタイの領土でした。18世紀から19世紀にかけて、この地域はシャム王国(現在のタイ)の影響下にありました。1907年、フランスとシャムの間で国境線の変更が行われ、パイリン地区を含む地域はカンボジアへと帰属することになったのです。この歴史的背景により、カンボジア・サファイアはタイの歴史や文化とも密接に結びついています。 -
カシミール・サファイア:幻の青い宝石
カシミール・サファイアは、宝石の中でも特別な輝きを放つ、まさに幻の青い宝石です。青い宝石の最高峰として、世界中の宝石愛好家を魅了し続けています。 -
パパラチアサファイアの魅惑
蓮の花の色合いを写しとったかのような、淡く優美な輝きを放つ宝石、パパラチアサファイア。サファイアの中でも特に珍重されるこの石は、その名の通り、スリランカのシンハラ語で蓮の花を意味する言葉に由来を持ちます。蓮の花の柔らかな色合いを思わせる、桃色と橙色が絶妙に溶け合った独特の色味こそが、この石の最大の魅力です。 -
緑がかった青の輝き:オーストラリア・サファイア
太古より広大な大地に眠る、様々な鉱物をその内に秘めたオーストラリア大陸は、まさに宝石の宝庫と呼ぶにふさわしい場所です。数多ある宝石の中でも、ひときわ鮮やかな輝きを放つサファイアは、世界中の人々を魅了し続けています。オーストラリアで産出されるサファイアは、他では見られない独特の色合いを持つことで有名です。深く濃い青色は、まるで夜空に広がる満天の星空を閉じ込めたかのようです。その青色の深淵には、緑色の微かなニュアンスが溶け込み、神秘的な雰囲気を醸し出しています。 -
ウンバ・サファイアの魅力
タンザニア連合共和国のウンバ渓谷。その名が示す通り、この谷周辺の鉱山からは「ウンバ・サファイア」と呼ばれる特別な宝石が産出されます。世界でも有数のサファイア産地として名高いウンバ渓谷は、まさに色の万華鏡。青、緑、紫、橙、桃色など、実に様々な色合いのサファイアが地中深くから掘り出されます。一つの鉱山からこれほど多彩なサファイアが採れるのは、世界的に見ても稀なことで、自然の神秘を感じさせます。 -
モンタナサファイアの魅力
モンタナサファイアはその名前が示す通り、アメリカ合衆国のモンタナ州で採掘される美しい宝石です。中でも特に有名なのが、ヨーゴ渓谷で産出されるサファイアで、ヨーゴサファイアという名で親しまれています。ヨーゴ渓谷は、様々な宝石が眠る宝の山ですが、モンタナサファイアはひときわ高い人気を誇っています。 -
星彩効果:アステリズムの神秘
夜空にきらめく星々のように、宝石の中に星が宿る現象があります。まるで物語の世界のようなこの現象は、星彩効果、または星効果と呼ばれています。この神秘的な輝きは、宝石をある特別な方法で研磨することで現れます。カボション・カットと呼ばれるその方法は、宝石の表面を滑らかにドーム状に整える研磨方法です。このカットによって、宝石内部に潜んでいた星形の輝きが表れ、見る人を魅了します。 -
クイーンズランドの黒星:謎めいた黒サファイア
黒星石は、今からおよそ90年前の1930年代に、オーストラリア大陸のクイーンズランド州で初めて見つかりました。その名の通り、漆黒の石肌に、まるで夜空に輝く星のような六条の光を放つ神秘的な石です。この六条の光は、石の内部にある針状の結晶が光を反射することで生まれます。 -
世界最大級!ロガンサファイアの物語
スリランカという、宝石の豊かな恵みを受けた島国で、驚くような奇跡が発見されました。それは422.99カラットという途方もない大きさを持つ、ロガンサファイアです。鶏の卵にも匹敵するほどの大きさで、その鮮やかで深い青色は、見る者の心を捉えて離しません。世界的に有名なサファイアの中でも、ひときわ存在感を放つ宝石です。 -
サファイア/Sapphire
鉱物種コランダム(鋼玉)化学組成Al2O3屈折率1.762-1.770モース硬度9結晶系六方晶系/三方晶系晶癖錐状、樽のような柱状比重4.00光沢ガラス劈開なし現象アステリズム、カラーチェンジ主な産地ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、インド...
1