




鉱物種 | コランダム(鋼玉) |
---|---|
屈折率 | 1.762-1.770 |
モース硬度 | 9 |
結晶系 | 六方晶系/三方晶系 |
晶癖 | 錐状、樽のような柱状 |
比重 | 4.00 |
光沢 | ガラス光沢、ダイヤモンド光沢 |
劈開 | なし |
現象 | アステリズム、カラーチェンジ |
主な産地 | ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、インド、オーストラリア |
情熱の赤、ルビーの魅力

コールス先生、ルビーについて教えてください!赤い色の宝石ですよね?



そうだね、ルビーは鮮やかな赤色が特徴の宝石だよ。ダイヤモンドの次に硬い鉱物で、サファイアと同じ仲間なんだ。赤い色は、鉱物の中に含まれるクロムによるものだよ。



サファイアと同じ仲間なんですか?知りませんでした!ルビーはどんな効果があるんですか?



ルビーは持ち主にカリスマ性や勝負運を与え、基盤を固めると言われているよ。積極性や行動力を高めたい人におすすめだね。サファイアは直観力や集中力を高めるとされているから、目的に合わせて選ぶと良いよ。
ルビーはダイヤモンドやエメラルド、サファイア、アレキサンドライトとともに、特に有名な五つの宝石の一つに数えられています。ルビーとサファイアは、同じコランダムという鉱物からできています。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ鉱物として知られています。コランダムの中で赤いものはルビー、青をはじめとした他の色のものはサファイアと呼ばれます。ルビーの赤い色は、鉱物に含まれるクロムによるものです。クロムの含有量が1.0%だと濃い赤色になり、0.1%ほどの薄い赤色の場合はピンクサファイアと呼ばれます。パワーストーンとして売られているルビーは赤紫色をしていることが多く、鑑定ではパープルサファイアと判断されることが多いです。これは、コランダムの中で完全に赤いもの以外はサファイアとする基準があるためです。ルビーはサファイアと同じく硬くて割れにくいため、持つ人に人を惹きつける力や勝負強さを与え、会社や家庭などの土台を安定させると言われています。落ち着いた青色のサファイアは直感力や集中力を高めるとされる一方、活気のある赤色のルビーは行動力や積極性を高めると言われています。どちらの石にも素晴らしい意味がありますが、賢く着実な人になりたいならサファイア、情熱的で行動的な人になりたいならルビーを選ぶと良いでしょう。
ルビーとは


ルビーは、その燃えるような赤色で人々を魅了してきた宝石です。ダイヤモンド、エメラルド、サファイア、アレキサンドライトとともに、五大宝石の一つに数えられ、古くから権力の象徴や愛情の証として大切にされてきました。ルビーは、実はサファイアと同じ仲間で、コランダムという鉱物の一種です。コランダムは、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持つ非常に硬い鉱物です。このコランダムの中で、赤い色の石だけがルビーと呼ばれ、青色以外の他の色の石はすべてサファイアに分類されます。ルビーの鮮やかな赤色は、鉱物の中に含まれるクロムという元素によるものです。クロムの含有量が多いほど、赤色は濃くなります。クロムの含有量が1%ほどになると、深みのある濃い赤色になり、まさにルビーの代表的な色となります。一方、クロムの含有量が0.1%程度の薄い赤色の場合は、ピンクサファイアと呼ばれます。ルビーは赤色が特徴ですが、市場に出回っている中には、赤紫色をした石もルビーとして販売されていることがあります。しかし、厳密な鑑別では、これらの石はパープルサファイアと判断されることがほとんどです。これは、コランダムの中で、純粋な赤色以外の色の石はサファイアに分類されるという基準によるものです。このように、ルビーとサファイアは、同じコランダムという鉱物でありながら、色の違いによって区別されているのです。ルビーは、その希少性と美しさから、宝石の中でも特に高い価値を持つものの一つです。その深紅の輝きは、まさに自然が生み出した芸術品と言えるでしょう。


項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 紅玉 |
鉱物 | 鋼玉(赤色) |
色 | 赤色(酸化クロムによる) |
特徴 | 酸化クロムが多いほど色が濃く鮮やかになる |
分類 | 四大宝石(翠玉、青玉、金剛石と並ぶ) |
歴史 | 古代文明から珍重され、王侯貴族の装飾品や宗教的儀式に利用 |
象徴 | 情熱、愛情、生命力、権威 |
現代での位置づけ | 高級宝石、婚約指輪として人気 |
効果 | 肌の色を美しく見せる |


ルビーの色の多様性


ルビーといえば、情熱的な赤色を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、ルビーの赤色は実に多彩で、一概に赤色といっても、その色合いは実に様々です。まるで炎のように燃えるような赤、夕焼け空のような柔らかな赤、薔薇の花びらのような淡い赤など、様々な表情を見せてくれます。
ルビーの色の中で最も有名で、最高級とされるのが「鳩の血の色」を意味するピジョンブラッドです。これは、わずかに青みを含んだ鮮やかな赤色で、蛍光灯の下でも白熱灯の下でも、その鮮やかさを保ちます。このピジョンブラッドは、ミャンマーのモゴク鉱山で産出されるルビーに多く見られ、極めて希少価値が高いものです。


ルビーの色は、産地や鉱物中に含まれる微量元素によって決まります。主な発色原因はクロムで、クロムの含有量が多いほど赤色は濃くなります。しかし、クロム以外にも鉄やチタンなどの微量元素がルビーの色に影響を与えます。例えば、鉄分が多いと赤色が暗くなり、チタンが多いと青みが加わります。これらの元素の微妙な配合の違いが、ルビーの色調に無限のバリエーションを生み出し、一つとして同じ色合いのルビーは存在しないと言えるでしょう。
色の違いは、ルビーの価値を大きく左右します。ピジョンブラッドのような鮮やかで美しい赤色は高く評価されますが、淡いピンク色のルビーも、その可憐さで人気があります。また、紫がかった赤色のルビーも、独特の魅力を持ち、コレクターの間で珍重されることもあります。ルビーを選ぶ際には、色の濃淡や彩度だけでなく、透明度や輝きも重要な要素となります。自分にとって最も美しく感じるルビーを見つけることが、ルビー選びの醍醐味と言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
鉱物名 | コランダム |
主成分 | 酸化アルミニウム |
発色原因 | クロム |
クロム含有量と色 | 多い: 深い赤色(ルビー) 少ない: ピンク色(ピンクサファイア) |
生成条件 | 高温高圧下で酸化アルミニウムの結晶にクロムが取り込まれる |
ルビーの硬度と耐久性


紅玉は、その燃えるような赤色で人々を魅了する宝石ですが、その美しさだけでなく、高い硬度と耐久性も大きな魅力です。紅玉は硬さを測る尺度の一つであるモース硬度計で9とされており、これは宝石の中でダイヤモンドに次ぐ硬さです。この硬度のおかげで、紅玉は傷が付きにくく、長きにわたってその輝きを保つことができます。
日常生活で紅玉を身につけていると、どうしても小さな擦り傷などが付いてしまうのではないかと心配される方もいるかもしれません。しかし、紅玉の硬度は非常に高く、通常の生活で簡単には傷が付くことはありません。そのため、指輪やネックレスなどの装飾品として安心して毎日身につけることができます。大切に扱えば、世代を超えて受け継がれる家宝として、その鮮やかな赤色を輝かせ続けることでしょう。
紅玉の高い硬度は、その美しさを長く保つだけでなく、加工の難しさにも繋がっています。紅玉の原石から美しい宝石を作り出すには、熟練した職人の高い技術が必要です。硬い紅玉を研磨して滑らかな表面に仕上げ、光を最大限に反射させるカットを施すには、高度な技術と長年の経験が欠かせません。紅玉の輝きは、まさに職人の技と紅玉そのものの硬さが生み出す奇跡と言えるでしょう。だからこそ、丁寧にカットされ、磨き上げられた紅玉は、より一層美しく、価値のあるものとして私たちの心を掴んで離さないのです。
項目 | 説明 |
---|---|
色 | 燃えるような赤色 |
モース硬度 | 9 |
耐久性 | 非常に高い |
傷つきにくさ | 非常に高い(通常の生活では簡単には傷つかない) |
加工の難易度 | 高い(熟練した職人の技術が必要) |
価値 | 高い |
ルビーの産地


紅玉は世界各地で採掘されますが、産地によってその色合いや品質に大きな違いが見られます。紅玉の価値を評価する上で、産地は重要な要素の一つです。古くから紅玉の産地として有名なのはミャンマーです。ミャンマー産の紅玉はその鮮やかな赤色で高く評価されており、特に鳩の血のような赤色をした紅玉は「鳩の血」と呼ばれ、最高級品として珍重されています。ミャンマーのモゴク鉱山は、何世紀にも渡り最高品質の紅玉を産出し続けてきた歴史ある産地として知られています。
タイもまた、重要な紅玉の産地です。タイ産の紅玉は、褐色や紫色の色合いを持つものが多く、独特の風合いが好まれています。タイのチャンタブリー県は、紅玉の取引の中心地として栄えており、世界中から宝石商が集まります。
スリランカは、ピンクがかった紅玉の産地として有名です。スリランカ産の紅玉は、柔らかな光沢と淡い色合いが特徴で、繊細な美しさが人気を集めています。スリランカは古くから宝石の島として知られており、紅玉以外にも様々な宝石が産出されます。
近年では、アフリカやマダガスカルといった新たな産地も注目を集めています。モザンビークやタンザニアでは、鮮やかな赤色の高品質な紅玉が発見され、市場での評価を高めています。マダガスカル産の紅玉は、ピンク色やオレンジ色など、多彩な色合いが特徴です。これらの新興産地は、紅玉の供給源としてますます重要性を増しており、今後の動向が注目されます。
産地 | 特徴 |
---|---|
ミャンマー | 鮮やかな赤色(鳩の血)、最高級品、モゴク鉱山 |
タイ | 褐色や紫色、独特の風合い、チャンタブリー県 |
スリランカ | ピンクがかった柔らかな光沢と淡い色合い |
モザンビーク、タンザニア | 鮮やかな赤色、高品質 |
マダガスカル | ピンク色、オレンジ色など多彩な色合い |






ルビーとサファイア


ルビーとサファイアは、どちらもコランダムという同じ鉱物から生まれます。この二つの宝石は、含まれるごくわずかな元素の種類と量によって異なる色合いを帯びるのです。ルビーは、クロムという元素の影響で鮮やかな赤色になります。その赤色は、燃え盛る炎や情熱的な愛を思わせるような、力強い輝きを放ちます。古くからルビーは勝利へ導く石、情熱や行動力を高める石として、王や貴族に愛されてきました。まさに「宝石の王」と呼ぶにふさわしい存在です。
一方、サファイアは、鉄やチタンといった元素が混ざることで青色に発色します。その青色は、深く澄んだ海の底や、広大な夜空を連想させるような、静かで奥深い色合いです。サファイアは、冷静な判断力や知性を象徴する石とされ、古来より賢者や学者たちに好まれてきました。まるで冷静な思考で真実を見抜く、「知恵の石」のようです。
ルビーとサファイアは、どちらも硬度が高く、ダイヤモンドに次ぐ硬さを誇ります。この硬さのおかげで、傷つきにくく、美しい輝きを長く保つことができます。さらに、その希少性と美しさから、ルビーとサファイアは宝石の中でも特に高い価値を認められています。どちらも同じ鉱物から生まれながら、異なる元素の作用によって全く異なる表情を見せるルビーとサファイア。その神秘的な魅力は、時代を超えて人々を魅了し続けています。
項目 | ルビー | サファイア |
---|---|---|
鉱物 | コランダム | |
元素 | クロム | 鉄、チタン |
色 | 赤色 | 青色 |
イメージ | 炎、情熱的な愛 | 海の底、夜空 |
象徴 | 勝利、情熱、行動力 | 冷静な判断力、知性 |
別名 | 宝石の王 | 知恵の石 |
硬度 | ダイヤモンドに次ぐ硬さ |


ルビーに込められた意味


紅玉、すなわちルビーは、その燃えるような赤色から、古来より特別な力を持つと信じられてきました。情熱的な色合いは、まさに生命力や活力の象徴です。ルビーに込められた意味は様々ですが、中でも特に有名なのが「カリスマ性」や「勝負強さ」を高める力です。人前に立つ時や、重要な局面に挑む時、ルビーを身につけることで、内なる自信を引き出し、周囲を魅了するオーラを放つことができると言われています。
ルビーは硬度が高い宝石としても知られています。ダイヤモンドに次ぐ硬さを誇り、簡単には傷つきません。この割れにくさは、持ち主の精神的な強さを支え、困難や逆境に立ち向かう勇気を与えてくれると信じられてきました。人生には様々な壁が立ちはだかりますが、ルビーの力強いエネルギーは、持ち主を揺るぎない信念へと導き、どんな苦難も乗り越える助けとなるでしょう。
さらに、ルビーは基盤を固める力を持つとも言われています。会社を経営する人や、家庭を守る人にとって、ルビーは安定をもたらす心強い味方です。事業の成功や、家族の健康と幸せを願う時、ルビーは揺るぎない土台を築き、繁栄へと導いてくれるでしょう。ルビーの持つ力強いエネルギーは、持ち主に自信と勇気を与え、目標達成へと導いてくれるでしょう。紅玉の輝きは、人生における様々な局面で、持ち主を力強くサポートしてくれるはずです。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 紅玉(ルビー) |
色 | 燃えるような赤色 |
象徴 | 生命力、活力 |
効果・意味 | カリスマ性向上、勝負強さ向上、自信向上、精神的な強さ、勇気、安定、基盤強化、繁栄、目標達成 |
硬度 | ダイヤモンドに次ぐ硬度 |
ルビーと誕生石


七月の誕生石として知られる紅玉は、持ち主に情熱や勇気、幸福をもたらすと信じられています。燃えるような赤色は、まさに太陽の化身と呼ぶにふさわしく、古来より人々はその力強い輝きに魅了されてきました。七月に生まれた人にとって、紅玉は特別な意味を持つお守りであり、人生の道標となる存在です。
紅玉の深い赤色は、生命力を象徴する色です。持ち主の心身に活力を与え、前向きな気持ちで日々を過ごす支えとなると言われています。また、情熱を高め、目標達成への意欲を掻き立てる力も秘めているとされ、仕事や恋愛においても力強い味方になってくれるでしょう。困難に立ち向かう勇気を与え、自信を持って未来を切り拓く力を授けてくれるはずです。
紅玉は、大切な人への贈り物としても最適です。恋人や家族、友人など、大切な人の誕生日や記念日に紅玉を贈ることで、あなたの深い愛情や感謝の気持ちを伝えることができます。紅玉の輝きは、贈られた人の心を温かく照らし、二人の絆をより一層強く結び付けてくれるでしょう。
古くから紅玉は、健康や長寿のお守りとしても大切にされてきました。その力強いエネルギーは、心身のバランスを整え、健康な状態を保つ助けとなると信じられています。また、邪気を払い、災いから身を守る護符としての役割も担ってきました。現代社会のストレスや不安から持ち主を守り、穏やかで満ち足りた日々を送れるように導いてくれるでしょう。
紅玉は、単なる宝石ではなく、持ち主の人生に寄り添い、幸福へと導く力強いパートナーです。その燃えるような輝きと神秘的な力は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
別名 | 紅玉 |
意味・効果 | 情熱、勇気、幸福、生命力、活力、目標達成への意欲、自信、健康、長寿、魔除け |
誕生月 | 7月 |
贈り物としての意味 | 深い愛情、感謝 |
その他 | 太陽の化身、人生の道標 |
ルビーを選ぶポイント


紅玉を選ぶ際には、いくつかの大切な点に気を配ることで、より満足のいく石との出会いを実現できます。まず第一に「色」は、紅玉の価値を大きく左右する要素です。理想的な紅玉は、鳩の血液のような鮮やかな赤色で、かすみや濁りのない澄んだ輝きを放ちます。ほんのりと青みがかった赤も美しく、高い価値を持つものもあります。反対に、黒ずんだ赤やオレンジに近い赤は、一般的に評価が低くなります。
次に「透明度」も重要な選定基準です。天然石である紅玉は、内包物(インクルージョン)と呼ばれる小さな鉱物や亀裂を含むことがありますが、内包物が少ないほど透明度が高く、希少価値も高まります。ルーペを使って内包物の量や種類を確認することで、紅玉の品質を見極めることができます。もちろん、内包物も紅玉の個性であり、魅力の一部と捉えることもできます。
「研磨」も紅玉の輝きを左右する重要な要素です。紅玉の持ち味を最大限に引き出すためには、石の形や光の反射を計算し、丁寧に研磨する必要があります。適切に研磨された紅玉は、美しい輝きを放ち、見る人を魅了します。
「大きさ」は、価格に直結する要素です。同じ品質であれば、大きな紅玉ほど価値が高くなります。予算に合わせて、無理のない範囲で大きさを選びましょう。小さな紅玉でも、高品質であれば十分に美しい輝きを放ちます。
最後に、紅玉は高価な宝石であるため、信頼できるお店で購入することをお勧めします。鑑定書が付いている紅玉は、品質が保証されているため安心です。紅玉の選び方に迷った時は、専門家に相談してみるのも良いでしょう。様々な角度から紅玉を吟味し、自身の好みや用途に合った紅玉を見つけることが大切です。
要素 | 詳細 |
---|---|
色 | 理想は鳩の血液のような鮮やかな赤色。ほんのり青みがかっても美しい。黒ずんだ赤やオレンジに近い赤は評価が低い。 |
透明度 | 内包物が少ないほど透明度が高く、希少価値も高い。ルーペで確認可能。内包物も個性と捉えることもできる。 |
研磨 | 石の形や光の反射を計算した丁寧な研磨が重要。美しい輝きにつながる。 |
大きさ | 同じ品質なら大きいほど価値が高い。予算に合わせて選ぶ。小さい紅玉でも高品質なら美しい。 |
購入場所 | 信頼できるお店での購入、鑑定書付きの紅玉がお勧め。専門家への相談も有効。 |
ルビーのお手入れ方法


ルビーは、その鮮やかな赤色で多くの人々を魅了する宝石です。モース硬度は9と非常に硬く、傷つきにくい宝石として知られています。しかし、硬いということは、同時に脆いという側面も持ち合わせています。硬いもの同士がぶつかると、欠けたり割れたりする可能性があるため、衝撃には注意が必要です。特に、ルビーを身につけている最中に、うっかり落としたり、硬いものにぶつけたりしないよう、気をつけましょう。また、ルビーは熱にも弱いため、急激な温度変化にさらすと、ひび割れが生じる恐れがあります。サウナや炎天下など、極端に温度が高い場所での着用は控えましょう。
日頃のお手入れは、柔らかい布で優しく拭き取るだけで十分です。指紋や皮脂などの軽い汚れであれば、この方法で簡単に落とすことができます。ただし、研磨剤入りの布などは使用しないでください。表面に傷をつけてしまう可能性があります。汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を水で薄めたぬるま湯にルビーを浸し、柔らかいブラシで優しく汚れを落とします。その後、流水で丁寧にすすぎ、柔らかい布で水気を拭き取って、十分に乾燥させましょう。石鹸カスが残らないように、すすぎは念入りに行ってください。乾燥が不十分だと、輝きが損なわれる原因となります。
超音波洗浄機やスチームクリーナーは、ルビーにダメージを与える可能性があるため、使用は避けてください。これらの機器は、強力な振動や高温の蒸気を用いて洗浄するため、ルビーに内包されている傷を広げたり、ひび割れを発生させたりする危険性があります。また、ルビーの色合いに影響を与える可能性も否定できません。大切に扱うことで、ルビー本来の美しい輝きを長く保つことができます。適切なお手入れを心がけ、ルビーの美しさをいつまでも楽しんでください。
項目 | 説明 |
---|---|
モース硬度 | 9(ダイヤモンドの次に硬い) |
脆さ | あり(硬いもの同士の衝突で欠けたり割れたりする可能性あり) |
劈開性 | あり(一定方向からの衝撃に弱い) |
耐熱性 | 弱い(急激な温度変化でひび割れの恐れあり) |
日常のお手入れ | 柔らかい布で優しく拭き取る |
研磨剤入りクロスの使用 | 不可(表面に傷をつける可能性あり) |
汚れが落ちにくい場合 | 中性洗剤を水で薄めたぬるま湯に浸し、柔らかいブラシで優しく汚れを落とし、流水で丁寧にすすぎ、柔らかい布で水気を拭き取って、十分に乾燥させる |
超音波洗浄機・スチームクリーナーの使用 | 不可(ひび割れを悪化させる可能性あり) |
保管 | 他の宝石とは分けて、または柔らかい布に包んで保管 |
ルビーの天然石・合成石ってどんなもの?
まずはルビーの評価ポイントをおさえておきましょう。天然ルビーか合成ルビーかでどのくらい評価に影響が出るのでしょうか。
ルビーの評価の5ポイント
◆色
鮮やかな赤~やや紫がかった色の濃い色のルビーは高値が付く傾向があります。オレンジなどの色が混ざっていたり、色が濃すぎる・薄すぎると評価が低くなってしまいます。やや濃色の赤で内側からのテリがある色合いをピジョン・ブラッドといい、最高級のルビーの色といわれています。
◆産地
上記のピジョン・ブラッドの殆どはミャンマー産であると言われています。他にもタイ、スリランカ、ベトナム、マダガスカルなどで産出されますが、産地によってルビーの色味が異なります。つまり、産地によってルビーの品質が異なり、やはりミャンマー産のルビーは高品質であると言われています。
◆クラリティ(透明度)
ルビーに含まれる不純物が少ないと透明度が上がります。典型的なルビーのクラリティの特性として、結晶インクルージョンやシルクインクルージョン等があります。カラーに影響が出るような内包物が含まれている場合、ルビーの価値は大幅に下がります。
◆カット
職人は原石をカットして、ルビーの輝きが一番良くでるようにカットします。カット方法は様々ですが、ミックスとカットやファンシーカット、ステップカットが一般的です。カボションカットの場合、スター効果があるスタールビーについては価値がありますが、通常のカボションカットのルビーではファセットカットの半分の価値にしかなりません。
◆重量や大きさ
1カラットを超えるルビーが稀少なため、サイズが大きくなると大幅に価値が高くなります。
含侵処理された天然ルビーの価値は?
含侵処理とは、ルビーの透明度を改善する目的で鉛ガラスを注入し、内部の傷やクラックを目立たなくするように改善します。
見た目は透明度を増したいい色のルビーに見えますが、科学的・人為的な操作であり自然界においてはあり得ない処理であるため、仮にもともと天然石であったルビーであっても、含侵処理をすると天然石として容認できず、大幅に価値が下がります。「天然石だから含侵処理しても大丈夫」ではありません。天然石のルビーの価値を大いに下げることになりますので気をつけましょう。傷や気泡がある天然ルビーは、含侵処理された可能性が高いです。(気泡は通常、天然石には表れない現象です)
合成ルビーで損をしない為にも見分け方を知っておこう!
ご自身でお持ちのルビーが果たして天然ルビーなのか合成ルビーなのか気になりますよね!ご自身でも天然石か合成石かを見分ける方法をおさえておきましょう。
合成ルビーの特徴3つ
◆スターの模様
光をあてるとスター状に輝きがでるスタールビーの合成石は、スターが不自然なほどはっきりしているという特徴があります。天然石のスタールビーはぼんやりと星形に輝いてみえます。
◆内包物
レコード盤の溝のような湾曲したカーブラインや気泡が確認出来た場合、95%の確率で合成ルビーです。逆に、天然石の場合は液体インクルージョンやシルクインクルージョンなど天然石特有の内包物が見られます。
◆ルース(裸石)の裏面
もし、ルビーがアクセサリーから外れてしまっている場合は、ルースの裏を確認しましょう。合成ルビーは裏面が平らになっていることが多いです。
ルビーの合成石・類似石を見分ける方法
◆色と輝き
長波紫外線ライトを当てて全く蛍光を発しない場合は90%以上の確率でガーネットやガラスなどの類似石です。ルビーではありません。逆に強い蛍光を発する場合は約85%の確率で合成ルビーです。普通の傾向を発する場合は約80%の確率で天然のルビーであると言えます。
◆ガラスと比較する
ルビーをはじめとするカラーストーンの偽物は、ガラスで作られることがあります。ワインのボトルなど身近なガラスとルビーを比べてみましょう。輝きや色合いがガラスに似ている場合は要注意です。
◆表面に少しだけキズをつけてみる
ルビーはダイヤモンドでしかキズがつかないといわれているので、少しのことではキズはつきません。爪や硬貨で表面をひっかいてみてキズがついたら、それはルビーではない可能性が高いです。
ルビーの他にもある赤い色の宝石たち
ルビーはキレイな赤い色が魅力的ですよね。しかし、赤い色の宝石はルビー以外にもあり、その中にはルビーよりも高値で売れる可能性のある宝石があります。ルビー似た赤い本物の宝石で代表的なものは次の4つです。
上記の4つの宝石の中でも、レッドベリルやパイロープ・ガーネットはルビーよりも稀少価値が高い宝石です。









