
ねぇコールス先生、ダイヤモンドってさ、ただキラキラしてるだけじゃないんだよね?



もちろんです。あの美しさの裏には、たくさんの結晶構造の秘密や、成長の痕跡が隠れているんですよ。



うわ~、気になるっ!じゃあ今日は、ダイヤモンドの“特性”ってやつをじっくり探検してみようよ!



それでは出発しましょう。ダイヤモンドの奥深い世界へ──!
第1章:成長線(Growth Lines)





成長線とは、ダイヤモンドが地下深くで生成される過程で生じた「成長の痕跡」です。



つまり、成長の年輪みたいなもの?



そう考えるとわかりやすいですね。ただし木の年輪のように定期的ではなく、結晶の成長速度の変化によって不規則にできるものです。



ルーペで見ると、同心円やジグザグの模様が見えることもあるんだよね!



はい。これが美しさに影響することもありますが、天然の証でもあります。


第2章:双晶線(Twinning Lines)





次は…双晶線ってなんかカッコイイ名前!



双晶線とは、結晶構造が一部ねじれて反転したり、方向が変わって結合したときにできる境界線です。



え、それって…内部に欠陥があるってこと?



いえ、むしろ自然のなかで起こる“構造の折り返し”です。双晶があると光の反射に影響を与えることがありますが、必ずしもネガティブな要素ではありません。



奥が深いなぁ~。


第3章:カーボンスポット(Carbon Spots)





聞いたことある!カーボンスポットって黒っぽい点のこと?



はい、それはダイヤモンドの結晶化の途中で取り残された「炭素の痕跡」です。



でもそれって不純物ってことだよね?



そうですが、天然であることの証明にもなります。最近ではルーペで見えにくい程度のスポットは評価に大きく影響しないこともあります。



逆に「天然っぽさ」として楽しむ人もいるってことか~。


第4章:シンチレーション(Scintillation)





なんだかオシャレな響き。「シンチレーション」ってなに?



これは光を当てたときにキラキラと瞬く「輝きの変化」のことを指します。



あの、ダイヤが動くたびにパッと光るあの感じ?



まさにそれです。シンチレーションが豊かだと、ダイヤはより美しく、命あるように輝きます。



これぞダイヤの醍醐味ってやつだね!








第5章:劈開(Cleavage)





さて、ダイヤモンドの唯一の弱点。それが「劈開(へきかい)」です。



えっ、最強の石にも弱点があるの!?



ダイヤは結晶方向に沿って“スパッ”と割れる性質があり、それを劈開性と言います。



加工中に間違って割れたら悲劇だね……。



はい。だからこそ熟練の研磨師が必要なのです。




第6章:保管方法(Storage Guidelines)





ところで、ダイヤってすごく硬いんでしょ?だったら適当に保管しても大丈夫?



実はそれが落とし穴です。確かにモース硬度は10ですが、他の宝石や金属と一緒にしまうと、互いに傷つけてしまうことがあります。



あ、逆に他の石を傷つけちゃうこともあるってこと?



まさにその通り。保管するときは「個別に包む」または「セパレートされたジュエリーボックス」が理想です。



たしかに、せっかくのダイヤがゴリゴリ擦れてたら悲しいもんね。






ダイヤモンドのさまざまな特性



ダイヤモンドはいろいろな特性があって、とても奥の深い宝石なんだ。ダイヤモンドについてもっとよく知りたい人は、下のリンクも要チェック!



