
さて、今までいろいろとダイヤモンドについて学んできましたが、まだまだお伝えしきれていない話がたくさんあります!そこでこの記事では「ダイヤモンドにまつわるトリビア」として、各記事のリンクを貼ってあります。気になる記事があればぜひリンクをたどって読んでみてください。
ポピガイ・クレーターの謎



『ポピガイ・クレーター』って聞いたことありますか?天然石の本で見たんですけど、よくわからなくて。



ああ、ポピガイ・クレーターね。ロシアのシベリアにある、世界最大のダイヤモンド鉱床があるクレーターだよ。隕石の衝突でできたと考えられているんだ。



ダイヤモンドがいっぱいあるんですか?でも、本には採掘されていないって書いてありました。



そうなんだ。場所がすごく辺鄙で、採掘するための設備を作るのが難しいらしい。それに、ポピガイ・クレーターのダイヤモンドは宝石には向いていない種類で、人工ダイヤモンドの方が丈夫なんだ。だから、採掘される可能性は低いと言われているよ。


輝きの数学者:トルコフスキーの功績





「トルコウスキー」って人の名前が出てきたんですけど、天然石と何か関係があるんですか?



いい質問だね。トルコウスキーは、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すための数学的な比率を計算した人物だよ。現代の丸いブリリアントカットのダイヤモンドを作った人として知られているんだ。



へえ、数学でダイヤモンドの輝き方が変わるんですか?なんだか不思議ですね。



そうなんだ。ダイヤモンドのカットの角度や深さを調整することで、光が内部で反射して外に出る量が変わる。トルコウスキーは、その反射を最大にする計算をして、理想的なダイヤモンドの形を導き出したんだよ。だから、今私たちが目にする多くのダイヤモンドは、トルコウスキーの計算に基づいてカットされているんだ。


幻の輝き、日銀ダイヤ



『日銀ダイヤ』って、どんなダイヤのことですか?



第二次世界大戦中、政府が国民から買い上げたダイヤモンドを、終戦後に日本銀行が管理し、民間に売り出したものだよ。別名『放出ダイヤモンド』ともいうんだ。



戦争中に集められたダイヤなんですね。どうして政府が国民から買い上げたのですか?



戦争遂行のための資金調達のためだよ。国民から金属や宝石などを供出させて、それを売って資金にしたんだ。ダイヤモンドもその一つだったんだよ。


希望のダイヤモンド:歴史と魅力



『希望のダイヤモンド』って、どんな石なんですか?



『希望のダイヤモンド』は、アメリカ合衆国の国立自然史博物館にある、有名な青いダイヤモンドだよ。45.52カラットもある大きな宝石で、何百年もの間、たくさんの人の手に渡ってきた歴史があるんだ。



へえー、そんなに長い歴史があるんですね!今では博物館にあるってことは、昔は誰かの持ち物だったんですか?



そうだよ。インドで採掘された後、1666年には売買された記録が残っているんだけど、誰が最初に持っていたのか、いつ採掘されたのかは謎に包まれているんだ。最後に持っていたのはハリー・ウィンストンという人で、1958年に博物館に寄贈されたんだよ。


カリナンダイヤモンド:世界最大のダイヤモンド



『カリナンダイヤモンド』って、どんなダイヤモンドなんですか? 大きなダイヤモンドだってことはわかるんですけど…



いい質問だね。カリナンダイヤモンドは1905年に南アフリカのカリナン鉱山で見つかった、とてつもなく大きなダイヤモンドだよ。今まで見つかった中で一番大きな原石だったんだ。その大きさはもちろん、青みがかった白い色と素晴らしい透明度で、世界中で有名になったんだよ。



そんなに大きいと、加工も大変そうですね…



その通り!実はカリナンダイヤモンドは、そのままでは使えず、分割して研磨する必要があったんだ。3人の職人が8ヶ月もの間、昼夜を問わず作業して、9つの大きなダイヤモンドと、97個の小さなダイヤモンドが作られたんだよ。大きなダイヤモンドにはⅠからⅨまでの番号が付けられていて、今でもその名前で呼ばれているんだよ。


オッペンハイマーダイヤモンド:未加工の奇跡



『オッペンハイマー・ダイヤモンド』って、どんな宝石なんですか?



良い質問だね。『オッペンハイマー・ダイヤモンド』は、1964年に南アフリカのドイトイッパン鉱山で見つかった、とても大きな黄色いダイヤモンドだよ。253.7カラットもあるんだ。大きさで言えば、切る前のダイヤモンドとしては世界でも有数の大きさだよ。



そんなに大きいんですか! 切られていないっていうのは、どういうことですか?



そう、採掘されたままの形で、一切カットされていないんだ。ほぼ完璧な自然のままの形で残っているから貴重なんだよ。今は、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館に展示されていて、誰でも見ることができるよ。


ゴールデンジュビリーダイヤモンド:世界最大のカットダイヤモンド



「ゴールデンジュビリーダイヤモンド」って、どんな宝石ですか?



いい質問だね。ゴールデンジュビリーダイヤモンドは、1985年に南アフリカで発見された茶色のダイヤモンドで、カットされた宝石としては世界最大の大きさなんだ。重さは109グラム以上もあるんだよ。



そんなに大きいんですか!他の有名なダイヤモンドと比べてどれくらい大きいんですか?



世界で2番目に大きいダイヤモンド、カリナンⅠよりも15カラット以上も大きいんだ。ちなみに、カリナンⅠもゴールデンジュビリーと同じ南アフリカのプレミア鉱山で見つかったんだよ。この鉱山は、20世紀を通して、他にも有名なテイラー・バートンやセンテナリーダイヤモンドなどが発見された、とても有名な鉱山なんだよ。


ドレスデン・グリーン:謎多き緑の輝き



『ドレスデン グリーン ダイヤモンド』って、どんな宝石なんですか?



いい質問だね。『ドレスデン グリーン ダイヤモンド』は、天然の緑色のダイヤモンドで、41カラットもある大きな宝石なんだ。起源はインドと考えられているけど、詳しいことは分かっていない、謎めいた宝石なんだよ。



緑色のダイヤモンドって珍しいんですか? なぜ緑色なんですか?



そう、緑色のダイヤモンドはとても珍しい。この緑色は、天然の放射性物質にさらされたことで生まれた自然の色なんだ。ちなみに、2019年にはドレスデン城から盗難された宝石の中にも含まれていて、世界的に有名になったんだよ。





