アレキサンドライト

宝石
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鉱物名クリソベル
宝石名・アレキサンドライト
・アレキサンドライト・キャッツアイ
・クリソベル・キャッツアイ
モース硬度
屈折率1.74-1.76
主な産地ブラジル、スリランカ、ロシア
特徴・変色性かつシャトヤンシーが現れるアレキサンドライト・キャッツアイは希少性が高い

概要

アレキサンドライト(Alexandrite)は、ベリリウム・アルミニウム・クロム鉱鉱である「クロムベリル」に分類される宝石で、化学式は BeAl2O4\text{BeAl}_2\text{O}_4BeAl2​O4​ です。アレキサンドライトの最も特筆すべき特徴は、その色が光の種類によって変わることです。昼光の下では緑色、人工光やろうそくの光の下では赤紫色に変化するため、非常にユニークで価値の高い宝石として知られています。

ロシアでは「皇帝の宝石」と呼ばれるアレキサンドライトは、光源によって様々な色に変化するのが特徴です。日光のもとでは緑がかった青色から深緑に、ロウソクに照らされればオレンジや紫、深紅に輝きます。昼のエメラルド、夜のルビーといわれる所以です。

特徴と形成

アレキサンドライトの魅力の一つは、その変色効果です。この効果は「クロミズム」と呼ばれ、クロムによって発色した色合いが、光のスペクトルに応じて異なる波長の光を吸収することで生じます。このため、昼光や蛍光灯の下では緑色、キャンドルライトや電球の下では赤紫色に見えることがあります。

アレキサンドライトの結晶は、通常、長い柱状や六角形の形状を持ち、しばしば透明から半透明です。その硬度は比較的高く、モース硬度は8.5程度で、宝石としての耐久性があります。

アレキサンドライトは、主に以下のような環境で形成されます:

  • 変成岩: アレキサンドライトは、変成岩や一部の火成岩中で見つかることがあります。
  • 鉱床: 地下の鉱床や鉱脈中で見つかり、特にクロムが豊富に含まれる岩石中で形成されます。

産地

アレキサンドライトの主要な産地は以下の通りです:

  • ブラジル: ブラジルのミナスジェライス州は、世界的に有名なアレキサンドライトの産地です。ここで採掘されるアレキサンドライトは、高品質で色合いも美しいとされています。
  • ロシア: ロシアのウラル山脈は、アレキサンドライトの発見地として歴史的に重要です。19世紀初頭に発見され、名前の由来となった場所でもあります。
  • スリランカ: スリランカでもアレキサンドライトが見つかり、美しい結晶が採掘されています。
  • マダガスカル: 最近では、マダガスカルでもアレキサンドライトが発見され、宝石市場に供給されています。

用途と価値

アレキサンドライトは、その変色効果と稀少性から非常に高い価値を持つ宝石です。主な用途には以下のものがあります:

  • ジュエリー: アレキサンドライトは、そのユニークな色合いと変色効果により、リング、ネックレス、ピアスなどの高級ジュエリーに使用されます。特に、品質の高いアレキサンドライトは非常に高価で取引されます。
  • コレクション: 宝石コレクターにとっては、その稀少性と美しさから、アレキサンドライトは非常に価値の高いコレクションアイテムです。
  • 研究: アレキサンドライトの特異な光学特性は、宝石学的な研究や評価にも利用されます。

アレキサンドライトの価格は、その品質、サイズ、変色効果、産地によって大きく異なります。特に色の変化が顕著で、クリアな結晶は非常に高価です。

結論

アレキサンドライトは、その神秘的な変色効果と美しい色合いから、多くの宝石愛好者やコレクターに愛されている宝石です。自然界での稀少性と美しさにより、アレキサンドライトは非常に高価で、特に高品質なものは大変貴重です。アレキサンドライトの魅力を知ることで、その珍しい美しさや宝石としての価値についての理解が深まるでしょう。

リーガルプラザ金属鉱山
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