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金精錬:純金の輝き「ヤキ」
金細工の世界で「ヤキ」という言葉を耳にすることは稀でしょう。この「ヤキ」とは、一体どのような金を指すのでしょうか。簡単に言えば、「ヤキ」とは、様々な工程を経て不純物を取り除き、純度を高めた金の事です。 金そのものは、自然界から採掘された状態では、他の金属や鉱物と混ざり合っています。この状態から、職人の熟練した技術と手間暇をかけた精錬作業によって、不純物を少しずつ取り除いていきます。そして、限りなく純粋な金に近づけたものが「ヤキ」と呼ばれるのです。 -
スターリングシルバーの魅力:銀製品の真髄
銀の輝きを保ちつつ、実用性を高めた素材、それがスターリングシルバーです。 スターリングシルバーは、銀の含有量が92.5%以上の合金のことを指します。残りの7.5%には、銅や亜鉛、ゲルマニウムなどの金属が用いられています。ごくまれに、白金が混ぜられることもあります。 -
金張り(ゴールドフィルド)の魅力
金張りとは、真鍮などの素材の表面に金の層を圧着させた加工のことを指します。金メッキとよく似ていますが、金張りは金の層の厚さが金メッキよりもはるかに厚く、金の含有量が多いことが大きな違いです。具体的には、製品全体の重さの5%以上が金でなければ金張りとは認められません。また、金の純度も10金以上に定められています。 -
裸石の魅力:可能性を秘めた原石
磨き上げられた宝石の、飾り台のない状態、それが裸石です。指輪やネックレスなどの装飾品に使われる前の、加工済みの宝石のことを指します。言わば、生まれたままの姿とは異なるものの、宝飾品として完成する前の、宝石本来の姿と言えるでしょう。 -
銀色の輝き:シルバートーンの魅力
銀色の美しい光沢を持つ宝飾品によく使われる「シルバートーン」。耳飾りや首飾り、指輪など、様々な装飾品で目にする機会が多い言葉です。しかし、このシルバートーンとは一体どのようなものなのでしょうか。 -
ガラスの魅力と模造宝石の世界
ガラスは、窓や食器、装飾品など、暮らしの中で広く使われている、ありふれた素材です。主な成分はケイ酸で、砂を高温で溶かして冷やし固めることで作られます。この時、冷やす速度が速いため、分子が規則正しく並ぶことができず、不規則な構造になります。これを非晶質と言います。まるで凍った液体のような状態で、結晶のような規則正しい構造を持たないことが、ガラスの大きな特徴です。 -
貝パールの魅力:輝きと手軽さを両立
貝パールは、貝殻から生まれた人工の真珠です。天然真珠のように貝の中で育つのではなく、人の手で作り出されます。材料となるのは、貝殻の内側にある、虹色に輝く真珠層です。この真珠層を核となる玉に幾重にも塗り重ねることで、貝パールは作られます。 -
べっ甲の魅力と見分け方
べっ甲は、海に棲む亀の甲羅を加工して作られる装飾素材です。古来より、その美しい模様と希少性から、高価な装飾品として珍重されてきました。べっ甲の最大の魅力は、二つとして同じ模様が存在しないことです。深い茶色を基調に、黄褐色や黒色の斑点や縞模様が複雑に絡み合い、自然が織りなす芸術的な美しさを持ちます。まるで炎が揺らめくように見えることから「タイガー模様」と呼ばれることもあります。この模様は、ウミガメの種類や年齢、生育環境によって異なり、一つ一つが個性的な表情を見せてくれます。
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