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宝石の硬さを知る:モース硬度の秘密
鉱物の硬さを示す指標として、モース硬度というものがあります。これは、ドイツの鉱物学者であるフリードリヒ・モースが1812年に考案した尺度です。硬さとは、鉱物表面に傷がつきにくいかどうかを表す尺度であり、モース硬度は、1から10までの数字で表されます。 -
クリソベリル:隠れた魅力
金緑石というと、その名の通り、黄金色の輝きを放つ宝石というイメージを持つ方が多いかもしれません。確かに、多くは蜂蜜を思わせるような温かみのある金色をしていますが、金緑石の魅力は金色だけではないのです。太陽光の下では鮮やかな緑色に輝き、白熱灯の下では赤みを帯びた金色に変化するアレキサンドライト。内部に微細な管状構造を持つことで、光を当てるとまるで猫の目が光るかのように、一条の光が浮かび上がるキャッツアイ。金緑石は実に多彩な表情を見せる宝石なのです。 金緑石の色の多様性は、微量に含まれる元素の違いによって生まれます。クロムが含まれると緑色に、鉄が含まれると黄色にと、含まれる元素によって異なる色合いが現れるのです。さらに、これらの元素の含有量や組み合わせによっても微妙に色味が変化するため、全く同じ色の金緑石は二つとして存在しません。まさに一つ一つが個性を持つ宝石と言えるでしょう。 キャッツアイ効果は、金緑石特有の針状の包有物が平行に配列することで生まれます。光がこれらの包有物に反射することで、まるで猫の瞳孔のように見える一本の光が現れます。この効果がはっきりと現れる金緑石は特に希少とされ、高値で取引されています。また、アレキサンドライトは、自然光の下では緑色、白熱灯の下では赤色に見えるという劇的な色の変化で人々を魅了します。この変色は、クロムによる光の吸収の仕方が照明の種類によって異なるために起こる現象です。 このように、金緑石は色の多様性だけでなく、光との相互作用によっても様々な表情を見せる魅力的な宝石です。古くから人々を魅了してきたのも頷けます。金緑石は、その多彩な輝きで、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。 -
色のついた天然ダイヤモンドの魅力
天然ダイヤモンドは、その輝きだけでなく、色の多様性でも人々を魅了します。誰もが知る無色透明なもの以外にも、実にさまざまな色合いのダイヤモンドが存在します。まるで絵の具箱をひっくり返したように、灰色、白色、黄色、青色、赤色、緑色、橙色、紫色、桃色、褐色、黒色など、多彩な色が確認されています。これらの色は他の宝石にも見られますが、ダイヤモンドは硬度において他の宝石を凌駕しています。モース硬度計で最高の10を誇るダイヤモンドは、傷つきにくく、その輝きを長く保つことができます。
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