表面拡散処理サファイアの魅力と注意点
表面拡散処理された青玉は、スリランカで採れる色の薄い青玉に特別な処理を施すことで、鮮やかな青い色を作り出したものです。処理方法は、まず酸化アルミニウムの粉と酸化チタンの粉、そしてごく少量の鉄を混ぜ合わせた粉を用意します。この粉の中に、あらかじめ形を整えた青玉を埋め込みます。次に、高温の炉の中に埋め込んだ青玉を置き、じっくりと時間をかけて加熱していきます。炉の中の温度は1750度という非常に高い温度に達し、加熱時間は30時間から長い時では96時間も続きます。この高温で長時間加熱することで、鉄の成分が青玉の結晶構造の表面部分に入り込み、青玉の色が変化し美しい青色となるのです。