発行年 | 昭和34年~昭和41年 |
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直径 | 25mm |
品位 | ニッケル1000 |
量目 | 5.00g |
レア度 | ★☆☆☆☆ |
プロローグ:はじまりの一枚

たまちゃ~ん!この前、古銭ショップで“菊50円ニッケル貨”ってのを見かけたんだけど、これって何?レトロ感あるけど価値あるの?



おっ、いいとこに目をつけたね!菊50円ニッケル貨は、昭和30年代に発行された日本の近代貨幣の代表格ともいえる存在だよ。その背景や特徴を知れば、きっとももちゃんもハマるはず!
第1章:菊50円ニッケル貨ってどんな貨幣?



まず基本情報から説明しようか。正式名称は“菊50円ニッケル貨”。1959年(昭和34年)から1966年(昭和41年)までの間、発行されていた50円硬貨だよ。



えっ!そんなに昔の硬貨なんだ!でも『ニッケル』って…それって金属の名前だよね?



その通り!素材はニッケル100%。これがまた特徴的でね、他の時代の50円硬貨と比べても質感や色合いが全然違うんだ。
基本スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 菊50円ニッケル貨 |
発行年 | 1959年〜1966年 |
材質 | ニッケル(100%) |
重量 | 約4g |
直径 | 約25mm |
表デザイン | 菊の花 |
裏デザイン | 額面(50)と年号 |
第2章:なぜ菊?そのデザインの意味



でもなんで“菊”なの?桜とか富士山じゃダメだったの?



日本では菊は皇室の象徴なんだ。特に菊花紋章は天皇の家紋にも使われているよ。つまり、当時の50円貨にそれを採用することで、品格や格式を持たせたかったんだろうね。



へぇ~、お札でいうところの“鳳凰”みたいな役割ってことか~!
第3章:発行の背景と経済事情



昭和30年代は、戦後の高度経済成長の入り口に差し掛かったタイミングだったんだ。紙幣ではなく、より耐久性のある貨幣が求められていたんだよ。



なるほど~、経済が安定してきて、みんなバンバン買い物する時代になって、紙じゃすぐボロボロになるからってことか!



そのとおり!そして金属の中でもニッケルは、摩耗や腐食に強いから、流通用の貨幣として理想的だったのさ。
第4章:どうやって作られたの?



でた、たまちゃんの得意分野“製造工程”!



そう、これは語らねばならぬ(笑)。菊50円ニッケル貨は、ニッケルを精密に加工して円形に打ち抜き、両面にデザインを刻印して作られていたよ。



職人技ってやつだね~。機械じゃできない繊細さがありそう!



そうなんだ。製造には高精度のプレス技術が使われていて、当時としてはかなり高品質な仕上がりになっていたんだよ。
第5章:今見るといくらの価値?
保存状態による価値の違い
状態 | 価値(目安) |
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並品(擦れあり) | 100~300円 |
美品(多少の光沢あり) | 500~800円 |
未使用(ピカピカ) | 1,000円以上 |
エラー品・希少年号 | 数千円以上 |



えっ!50円のはずなのに、ピカピカだと1,000円以上に!?それってすごくない?



保存状態が良いものは、今やコレクターズアイテム。特に1960年(昭和35年)など一部の年号は発行枚数が少なくて希少性が高いよ。
第6章:知っておきたい豆知識
- 発行終了の理由:1967年に穴あき50円硬貨(白銅貨)が導入され、ニッケル貨は役目を終えた。
- 偽造防止技術:当時としては珍しく、エッジ(縁)にギザ加工が施されていた。
- 未発行年も存在:1964年はオリンピック記念硬貨が話題で、通常貨の製造は少なめ。
第7章:どうやって入手するの?
もも「じゃあさ、菊50円ニッケル貨が欲しくなったんだけど、どうやって手に入れるの?」
たまちゃん「フリマアプリやネットオークション、古銭ショップ、リユースショップなんかで手に入るよ。中でも信頼できる古銭専門店なら、本物保証つきで安心だね。」







