第9章:江戸時代へタイムトリップ!実際に江戸時代で使われた貨幣たち

目次

◆たまちゃんとももの会話:江戸タイムトリップ編

もも(好奇心旺盛なJD)

たまちゃん〜、江戸時代ってさ、お金ってどんなの使ってたの?

たまちゃん

おっ、来たね!江戸時代は今と違って、“三貨制度”っていう特別な貨幣システムがあったんだよ

もも(好奇心旺盛なJD)

三貨制度!? なにそれ、トリプルコインとかそういうやつ!?

たまちゃん

まあ近いかな。金貨・銀貨・銭貨(銅貨)の3種類があって、それぞれ流通エリアも用途も違ったんだよ〜

もも(好奇心旺盛なJD)

えっ、全部の地域で同じお金使ってたわけじゃないの!?

たまちゃん

そうそう。しかも、交換レートもバラバラだったから、ちょっとした通貨パズルみたいなもんだったんだ

もも(好奇心旺盛なJD)

なんかRPGっぽくてワクワクしてきたー!ねぇ、代表的なお金、見せて見せて〜!


◆江戸の貨幣は“三貨制度”から始まった

江戸時代(1603年~1868年)に幕府が導入した通貨制度は「三貨制度」と呼ばれ、以下の3つの金属が主役を務めました。

区分貨幣の種類主な材質用途・流通地域
金貨小判・一分金など江戸を中心とした関東圏での大口取引
銀貨丁銀・豆板銀など上方(大阪・京都)での商業取引
銭貨寛永通宝など銅(のちに鉄も)全国での日常的な小口決済用

それぞれに異なる“秤量貨幣”と“計数貨幣”の特徴があり、使用目的や場所で使い分けられていました。


◆もも、寛永通宝と初対面!

もも(好奇心旺盛なJD)

じゃじゃ〜ん!これが“寛永通宝”ってやつ?

たまちゃん

そう!1636年から鋳造され、江戸時代を通してず〜っと使われたんだ。実に230年!

もも(好奇心旺盛なJD)

230年って…もう現代の1円玉より長生きじゃん!

たまちゃん

しかも、これが大量生産されて、“日本最初の統一的な銭貨”って言われてるんだよ〜

もも(好奇心旺盛なJD)

…ってことは、江戸キッズたちはこれで駄菓子を買ってた感じ?

たまちゃん

まさに! 1文2文を握りしめて、飴とか団子を買いに走ったんだね。


あわせて読みたい
寛永通宝 発行年寛永8年~明治2年品位銅または鉄レア度★☆☆☆☆ 寛永通宝(かんえいつうほう)は、江戸時代初期の日本で発行された銅貨で、約100年以上にわたって使用されました。こ...

◆天保通宝:異例の大型コイン登場!

天保通宝
天保通宝

幕末の天保年間(1835年)、江戸幕府は新たな銭貨「天保通宝」を発行します。

特徴詳細
材質
価値寛永通宝100文分として流通
もも(好奇心旺盛なJD)

小判の形をした貨幣。ザ・江戸時代の貨幣って感じ♪

たまちゃん

サイズも厚さもしっかりしているよ。威厳を感じるでしょ?

もも(好奇心旺盛なJD)

ちょっと欲しくなってきた…1枚は持っておきたいな。


あわせて読みたい
天保通宝 発行年天保6年~明治初期品位銅レア度★★☆☆☆ 天保通宝(てんぽうつうほう) は、江戸時代の日本で発行された銭貨の一つで、特にその歴史的な背景やデザイン、流通の広が...

◆銀貨界の主役!天保一分銀&嘉永一朱銀

江戸の銀貨は、見た目が“インゴット”みたいな長方形で独特!

▼天保一分銀(てんぽういちぶぎん)

天保一分銀
項目内容
発行年1837年~
重量約8.66g
特徴縦長の板状、裏に「一分」の文字
もも(好奇心旺盛なJD)

なにこれ〜!超かっこいい!四角い貨幣なんだね!

たまちゃん

そう!これは“秤量銀貨”の最後の時代を代表する銀貨なんだ。


あわせて読みたい
天保一分銀 発行年天保8年~安政元年品位銀991/その他9量目8.66gレア度★★★☆☆ 天保一分銀について **天保一分銀(てんぽういちぶぎん)**は、江戸時代の日本で発行された銀貨の一つ...

▼嘉永一朱銀(かえいいっしゅぎん)

嘉永一朱銀
項目内容
発行年1853年~
重量約1.89g
特徴小型で携帯しやすい、手彫り風の書体が美しい
もも(好奇心旺盛なJD)

これちっちゃ〜い!かわいい!お守りにしたい!

たまちゃん

当時の人も、お釣りや小額取引でよく使ってたみたいだよ。人気の銀貨だったんだ。
それと、四角い貨幣というのは世界的に見ても珍しいんだよ。


あわせて読みたい
嘉永一朱銀 発行年嘉永6年~慶応元年品位銀968/その他32量目1.89gレア度★★★☆☆ 嘉永一朱銀について **嘉永一朱銀(かえいいっしゅぎん)**は、江戸時代中期に発行された日本の銀貨で...

◆輝け、江戸の財宝!天保小判金の存在感

天保小判金

金貨といえば「小判」!

中でも有名なのが「天保小判金(てんぽうこばんきん)」。幕末の混乱期に登場し、以下の特徴を持っています。

特徴内容
発行年1837年~
重量約11.2g
品位金56.8%、銀43.2%(低品位化)
特徴表面の装飾が美しく、贈答品としても使われた
もも(好奇心旺盛なJD)

きゃ~~~!これぞ黄金!THE★こばん!

たまちゃん

これ1枚で、江戸の庶民の年収ぐらいの価値があったと言われてるよ。

もも(好奇心旺盛なJD)

どえええ!? じゃあ持ってるだけで大富豪じゃん!


あわせて読みたい
天保小判金 発行年天保8年~安政5年品位金568/銀432量目11.20gレア度★★★★★ 天保小判金について **天保小判金(てんぽうこばんきん)**は、江戸時代の日本で発行された貨幣の一つで...

◆金・銀・銭を使いこなす江戸人たち

◆金・銀・銭を使いこなす江戸人たち

江戸の経済は、現代と違って複雑な通貨体系に支えられていました。

  • 大きな買い物は「小判」
  • 商取引は「丁銀」や「一分銀」
  • 屋台や日用品は「銭貨」

このように、庶民も武士も商人も、それぞれの使い分けを自然にやっていたのです。

もも(好奇心旺盛なJD)

え、まって。そんなにいっぱい種類あったのに、混乱しなかったの!?

たまちゃん

それが“江戸の粋”ってやつさ。通貨リテラシーが高かったんだね。


あわせて読みたい
第1章:江戸時代の貨幣と経済 〜小判と銭のひみつ〜 わあ〜、これが“江戸時代”のお金!?なんだか、すっごくキラキラしてる! それは“小判”っていうんだよ。今でいうと、1枚で何万円、いや何十万円分の価値があったんだ。 ...

◆幕末と貨幣の転換点

1853年、ペリー来航により開国が始まると、外国との貿易で日本の金貨・銀貨はあっという間に流出。

理由:

  • 日本の金の品位が高すぎた
  • 為替レートの違い(外国から見れば日本の金が格安)

このため幕府は金貨の品位を下げたり、貨幣制度の見直しを進めます。

もも(好奇心旺盛なJD)

江戸幕府、結構ピンチだったんじゃ…?

たまちゃん

それが、明治政府が誕生する伏線になっていくんだねぇ。


◆たままとめ:江戸の通貨は“経済の芸術”だった

たまちゃん

江戸時代の貨幣制度は、ただの支払い手段ではなく、“地域・時代・身分”に応じた文化の象徴でもありました。それぞれの貨幣に刻まれた文字や模様には、経済と権力のメッセージが込められていたのです。


◆ラストたまももトーク:江戸の銭はロマンだ!

もも(好奇心旺盛なJD)

いやぁ~、思った以上に奥深いね。江戸のお金!

たまちゃん

古銭を手に取るだけで、当時の人々の暮らしや想いが伝わってくるんだよね。

もも(好奇心旺盛なJD)

今度のビンゴ大会、景品これにしようよ!小判とか銀貨とか!

たまちゃん

レプリカならいいよ♪

あわせて読みたい
第10章:明治から昭和の金貨・銀貨の世界 【【プロローグ:出発の朝】】 たまちゃーん、今日は金ピカでキラキラな話が聞きたい気分〜! ならばピッタリ!今日は明治から昭和にかけて発行された『金貨と銀貨』の...
古銭
                       リーガルプラザ都市鉱山

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次